内科とは
発熱や頭痛、せき、痰、腹痛、嘔吐などの急性症状から、高血圧や糖尿病などの生活習慣病まで、日常的によく見られる疾患に幅広く対応する診療科です。急な体調不良や日常的に起こる症状の診察を行いますので、はっきりとした症状が現れているときは勿論のこと、「調子が悪いのだけれど、どの診療科を受診したらよいのか分からない」といった曖昧な場合も遠慮なくご相談ください。当院では可能な範囲で初期診療を行い、必要な場合は適切な専門医療機関をご紹介させていただきます。
内科の主な対象疾患
- 急性疾患
- 風邪症候群 インフルエンザ 急性咽頭炎 扁桃炎 気管支炎 肺炎 ウイルス性胃腸炎 尿道・膀胱炎 熱中症 など
- 慢性疾患
- 生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症 高尿酸血症 メタボリック症候群など) 花粉症 貧血 頭痛 便秘症 など
生活習慣病について
食事や運動、喫煙、飲酒など、日々の生活習慣の乱れが原因で起こる疾患の総称です。高血圧や脂質異常症、糖尿病などがあります。過食や偏食、運動不足といった生活習慣の不摂生を続けることにより、心臓や脳血管などが痛んでいき、脳梗塞などの重篤な疾患の引き金ともなります。生活習慣を見直したり、適切な運動・食事療法、薬物療法などを行うことで、病気を予防したり、病状を改善させることができます。重篤な場合などは必要に応じて適切な専門医療機関をご紹介させていただきますが、当院では地域の皆様のかかりつけ医として生活習慣病の診療・管理を行っております。お気軽にご相談ください。
生活習慣病管理料Ⅱへの移行のお知らせ
2024年6月1日の診療報酬改定における厚生労働省の指針に従い、個々に応じた専門的・総合的な治療管理を行うため、高血圧、糖尿病、脂質異常症を主病として通院される方に算定する点数が「特定疾患療養管理料」から「生活習慣病管理料Ⅱ」へ移行することになりました。
詳細は下記の通りです。
対象となる方
「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」が主病の方
移行時期
2024年6月1日から
療養計画書
患者さん個々に応じた療養計画書を作成しお渡しします。
計画書について説明し、初回のみ署名(サイン)をいただきます。
発行頻度:1~4ヶ月に1回
書類作成や説明に時間がかかりご迷惑をおかけすると思いますが、何卒、ご理解とご協力の程、宜しくお願いいたします。
アレルギー疾患について
当院では、アレルギー反応によって伴う疾患につきましても診療いたします。そもそもアレルギーとは、免疫機能(ウイルスや細菌など体内へ侵入しようとする病原体を撃退する働きをする)が何らかの原因によって有害でないとされる花粉や食物にも過剰に反応することで、様々な症状が起きるようになるのですが、これをアレルギー反応と言います。
このアレルギー反応によって発症する疾患がアレルギー疾患となるわけですが、代表的なものに、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、じんましん、アトピー性皮膚炎などがあります。これらの診察・検査・治療を行っています。
主なアレルギー疾患
花粉症
花粉症は主に花粉(スギ、ヒノキ など)がアレルゲン(抗原:アレルギーの原因となる物質)となって起こるアレルギー症状の総称になります。いずれにしても同疾患は花粉が飛ぶ時期に限定されるので季節性アレルギー性鼻炎、季節性アレルギー性結膜炎とも呼ばれています。
主な症状は、目のかゆみや充血、目の異物感、涙、くしゃみが止まらない、鼻水・鼻づまりなどです。さらに酷い状態になると、咳、喉や皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、体や顔のほてり、イライラ感などがあります。
なお、花粉症は春先によく起きるイメージがありますが、スギやヒノキの他にもシラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギといった花粉で発症することもあります。そのため、夏や秋の季節に花粉症を発症する患者様もいます。
治療に関してですが、花粉症に特効薬はありません。そのため、症状を抑える対象療法となりますが、その際に用いられるのが抗ヒスタミン剤です。ただ、一口に抗ヒスタミン剤と言いましても種類がたくさんあります。そのため、服用の際は患者様に現状みられている症状やお仕事、ライフスタイルなども考慮して医師がお薬を処方いたします。お気軽にご相談ください。
アレルギー性鼻炎
鼻の粘膜にアレルギーの症状が起きているとアレルギー性鼻炎と診断されます。これは、ハウスダスト(家の埃やダニの糞・死骸など)、ペットの毛やフケ、カビといったものがアレルゲンとされ、これらを吸入することで抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、発症するようになるのです。主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみといった鼻症状で、風邪の症状によく似ています。なお、アレルギー性鼻炎は花粉症のように季節が限定されることはなく、1年中症状がみられることから通年性アレルギー性鼻炎とも言います。
治療に関してですが、まずアレルゲンを特定させる必要がありますので、その検査(39種類のアレルゲンを調べられるView39 など)を行うようにします。検査の結果、その原因が確定したら、そのアレルゲンからできるだけ避けられる環境を整備するようにします。例えばハウスダストが原因ならば掃除機を使うなどして部屋の中をこまめに清掃するようにします。
またアレルギー性鼻炎も特効薬はありませんので、対症療法が中心となります。花粉症と同じように抗ヒスタミン剤の使用が中心となります。また、鼻づまりの症状が強く出ているという場合は、ステロイド点鼻薬を用います。なお、薬物療法だけでは改善が見込めなければ、鼻の粘膜をレーザーで焼く、神経を切断するなどの手術療法が検討されるようになります。
View39検査
患者様にアレルギーの症状が現れているのは確認できているもののアレルゲンが特定できていないという際に行われるのがView39検査です。これは1度の採血によって、39種類のアレルギー原因物質に対する特異的IgE抗体を調べられるというものです。そのため、ご自身ですら今まで気づくことができなかったアレルゲンを発見することもあります。
当院では、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、じんましん、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患は確認されているものの原因が特定できないという場合にアレルギー検査として使用しています。なお、同検査は保険が適用されます。なお、39の検査項目(アレルゲン)につきましては、以下の通りです。
食物
- 卵/卵白、オボムコイド
- 牛乳
- 小麦
- 豆・穀・種実類/米、ソバ、大豆、ゴマ、ピーナッツ
- 甲殻類/エビ、カニ
- 果物/リンゴ、バナナ、キウイ
- 魚・肉類/マグロ、サバ、サケ、牛肉、豚肉、鶏肉
吸入系
- 室内塵/ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ
- 樹木/スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
- イネ科/カモガヤ、オオアワガエリ
- キク科/ブタクサ、ヨモギ
- 真菌(カビ)/アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア
- 動物/ネコ(フケ)、イヌ(フケ)
- 昆虫/ゴキブリ、ガ
その他
- ラテックス